INTRO

Typology Technology History
material, industrialization, design and construction, territory of habitation, restoration and rehabilitation

建築構法学の主眼は、統合された実体としての建築を要素に「分解」し、そのしくみや定石を捉えて示すものです。

現在の研究テーマとして「建築構法(建築を形作る物的な構成)のビジュアル化」に取り組んでいます。3Dモデリングによる図解表現を統一して進めることにより建築構法の「タイポロジー(型)」を見出すものです。サブテーマとして「近代建築」「改修」「構法」の3つを掲げ、研究目標はそれぞれ「近代建築技術のアーカイブ」「保存再生手法の指針」「構法図解」として成果をまとめることです。研究内容としては、「近代建築」に関しては「地域による同時代的な技術の差異」「近代と現代の構法の境界」の一端を示すこと、「改修」に関しては「再生手法・技術の整理」に資すること、「構法」に関しては「構法教育」「DIYの実践」「組立構法への応用」「都市の構法」を対象例として進めています。これらはそれぞれに個別の調査テーマを割り当て実現性を重視しており、ビジュアル図解のアーカイブを成果として目指しています。


Policy

自分ができること、したいことで誰かに貢献すること、そしてそれを自分で評価することが大事だと思っています。


学生へのメッセージ

どのようなテーマ設定であっても、しっかりと時間と努力を費やしてやり抜けば、卒論・卒制を通して成長できるでしょう。


卒業後の進路

興味が多様な学生が集まってきますので、進路もゼネコン・メーカー・設計事務所・公務員・不動産・マネジメント・大学院進学etc. など様々です。


研究室生活・行事

毎週1回の全体ゼミにて発表。2週に1回の個別ゼミにて相談。

研究室合宿・建物見学・OBOG会

熊谷亮平 / KUMAGAI Ryohei

博士(工学),一級建築士

研究分野/建築構法計画、改修技術、構法史


略歴

2000年 東京都立大学工学部建築学科卒業

2003年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了

2006年 カタルーニャ工科大学大学院(Postgrado)修了

2008年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了 博士(工学)

2008年 日本学術振興会特別研究員(PD)・首都大学東京都市環境科学研究科

2009年 東京理科大学工学部第二部建築学科嘱託助教

2012年 東京理科大学工学部第一部部建築学科講師

2017年 東京理科大学工学部建築学科准教授(現職)


学会活動等

日本建築学会「各部構法設計小委員会」 委員 2012年4月1日~現在

日本建築学会「国立西洋美術館本館の保存活用計画策定に関する調査WG」 委員 2009年4月~2010年3月

日本建築学会「既存建築を活かす対震改修デザイン特別調査委員会」 委員 2008年6月~2011年3月

DOCOMOMO Japan 幹事 2012年~現在


受賞

日本建築学会優秀修士論文賞(第14回) 2003年